早いもので2023年も今日で終わり。昨年の紅白を見た記憶が色濃く残っているため、今年は何にも起こらなかったのではないかと錯覚してしまうが、丁寧に振り返ればおそらくそんなことはない。

 

 2023年は自分の傷と向き合う年だった。

 毎週金曜日の15時にカウンセリングルームに通う日々。自分の認知を妥当なものに置き換えたり、湧き出る不安を何とかするために、遠回りしながら傷の本丸を攻めていった。

 答えは見つからなかった。答えは探していなかった。不安の本質は結局掴めなかったし、認知が妥当なものになったということは確かめようがない。それでも、不安が湧き出る頻度はずいぶんと減った。きっとこれでよかったのだと思う。不安を定義できなくても、傷が何か分からなくても。

 傷を治療しようと試みて、同じ方向を向いてくれるカウンセラーという存在がいるというだけで、私の傷はかさぶたになる程度には癒えていった。私自身ですら気づいていない傷を探し当てて、私の手を傷に当ててくれる、そんな存在だった。傷の場所を教えてもらった今、私は私自身を治療して生きていける。

 

umprns.hatenablog.com

 2024年は殻にひびを入れるように、外側の世界に一歩ずつ踏み出していきたい。

 今年積み上げた自分を外に発散するように、はじけてフレッシュな1年にするぞ。

 

 今年はブログを始めて、自分の考えを外の世界に発信するということを試みた。内省的なことばかり書いていたような気がするけれど、外の世界に発信するということを意識して文章を書いていると、自然と自分の中身が構築されていくような、そんな感覚がした。来年はもっといい文章が書けるように、いろいろな体験を積み重ねて、たくさん考えて、自分の中に答えを見つけていきたいと思う。

 今年1年間、ありがとうございました。はてなスターをつけてくださった方、コメントくださった方、Twitterでエントリを褒めてくださった方、大変励みになりました。来年はもっとコミュニケーション取りたいと思っています。よろしくお願いします。