閏年って別に意識してなかったのに、Twitterで話題だったメッセ―ジサービスを見たら、焦燥感に駆られてしまって4年後の自分にメッセージを残すことにした。例のサービスはサーバーが駄目になっていたので、Gmailの予約機能を使った。私はこういう類のメッセージは内容を一言一句覚えていたはずなのだけれど、今回書いたメッセージのことは、いまこの文章を書いている時にはすっかり忘れている。4年後に28歳というのも驚きだが、今年24歳になることもかなり驚きだ。わたしは同年齢の人に比べて、経験値が圧倒的に少ないと思うので、無理もない。この4年間で追いつければいいのだけれど、追いつくとか追いつかないとか、いったい誰と比べて?とも思う。そりゃ同年齢の人の平均値に、とか、知り合いのあの子に、とか、いろいろ思うこともあるけれど、私に平均値は割り出せない(そもそも人間の存在は数値にすることが難しい)し、あの子ひとりを追うのも現実的じゃないだろう。追いかけることの醜さ、ひしひしと感じている。他人と比べるな、陳腐な一言だけれども、比べたところでわたしの幸せや苦しみは消えないと知った。些細で静かで何も起こらない毎日を愛おしく思えるわたしの感性を、誰かに投影して消し去ってしまおうとすることは、たとえわたしがそうしようとしたとしても到底許しがたい行為なのだと、忘れないようにここに記すことにする。

20240225

  • 眠くない。こういうときはキーボードを叩こうと思う。
  • 最近、一人暮らしは暇な時間が多いということに気が付いた。とにかく、一人だと、家事をしていても、勉強をしても、本を読んでも時間が余る。その余った時間を有効活用できればいいのだけれど、大体はTwitterか家族とのZOOMの時間に消える。今日もこの文章を姉とZOOMを繋げながら書いている。
  • 一人暮らしは、寂しい。部屋が静かすぎる。それもあって、姉と作業通話を繋ぎっぱなしにしている。暇人姉妹。
  • 家事の中では料理が一番好き。最近太ってしまって、ノンオイルの料理を作ろうと意気込んでいるものの、手癖で油を料理に入れてしまう。特にごま油、おまえはいい味を出しすぎる。
  • 長谷川あかりさんのレシピはヘルシーなものが多く、あまり食べたことのない味わいを醸しだしている料理が多いので、最近よく試している。今日作った蒸し鶏も、塩とオリーブオイルしか使っていないのに、野菜の甘味で鶏肉を十分美味しく食べられて驚いた。この間食べた豚ロースとリンゴをバターで蒸した料理も、リンゴの甘さが相まって塩バターパンみたいな味がしておいしいし、不思議だった。確かに自分で作ったのに知らない味。誰かのレシピを参考にすることは、食卓に新しい風が吹くことだ。
  • Twitterに料理の写真を載せるようになった。ひとりで美味しいものを食べていると、「なんで私ひとりで食事しているの…?」と悲しくなってしまうため(特に、焼きたてのりくろーおじさんのチーズケーキをひとりで食べている時は、美味しいし、悲しかった)、誰かに見せることにした。誰かに見せることを考えると、色どりとか栄養バランスとかより考えるようになるし、私には合っている。かといって、Twitterにへばりつかないように気を付けなければ。
  • 最近買ったHARIOのガラス急須が可愛い。一人暮らしに急須ってたぶんなくても生活できるけれど、コロンとしたフォルムの急須は使っているだけでテンションが上がるし、ちゃんとお茶を淹れるとリラックスにもつながるし、なによりお茶が美味しい。あと、ニトリで買ったコーヒーを淹れるときに使う一人用ポットもスリコで買った三角形のマグカップも、超~かわいい(ギャル)。生活用品が気に入ったものだと、生活の質が上がる。
  • また料理の話に戻るけれど、山口祐加さんのタッカンマリも滋味深くて美味しかった。じゃがいもってあんなに味を吸うんですね。だしの素は一切入れていないのに、じっくり煮た鶏肉のだしの旨味がすごい。これを食べると、もう旨すぎてうま味調味料のアンチになりそう。
  • 病気が一番ひどいとき、哲学めいたことをたくさん考えていた時があって、そんな自分が結構好きでもあったんだけれど、病気が改善してきてからあんまり考えられなくなってきた。頭に靄がかかっている感じ。どっちの状態が健康だと思いますか。
  • 試着室の鏡に映った自分の体がでかすぎてワロタ。
  • 明日からフィットボクシングと朝散歩する。
  • 満足したので寝ます。おやすみなさい。

町のとごり

 乱高下の三寒四温に根負けして、気ままな起床。カーテンの隙間から差し込む光に誘われて、窓の外に一輪の梅の花を見つける。春。

 近所に渋い町中華を見つけた。マツコの知らない世界でやっていた町中華オムライスの特集を見て、食べたくなったのだ。Googleマップで”町中華”と検索する。ぱ、と検索結果が表示され、簡単にオムライスを見つけることができた。これでいつでも町中華のオムライスを食べに行ける。きっと、このお店に行くとき、私はたまたま歩いていてお店を見つけたんですよ、と気取って入ると思う。インターネットで見つけて行くなんて、いかにも観光客らしくていやだ。私はこの町に溶け込む存在になりたい。

 住み始めて一か月、生活は穏やかに続いている。風邪もひいたし、決まった時間にごみを捨てているし、住民らしさが出てきたような気がする。それでも、ふとしたときに自分がこの町の異質分子のような気になるときがある。帰っているのにいえに帰りたい。まだ私はお客さんで、ぽつんと独りぼっちだ。