最近のこと

  • 今月の頭にはサッカー生地のワンピースを着ていたのに、もうタートルネックのセーターを着ている。冬だ。私の冬の到来は、もっぱら気温であるのだけれど、中には「あのお店がホットケーキを出したから冬」「白鳥を見上げなくなったから冬」というひともいて、季節の感じ方にもそのひとの素質がでるなあと感じる。
  • 文学フリマ東京に行った。私は身の回りに本を読む人があまりおらず、今日ここ東京流通センターに集まった人たちは皆、言葉に敏感なひとなんだなあと思うと、まるで祈りのように嬉しかった。カウンセラーに「貴方は言葉を持っているから、きっと苦しみを表に出せるようになる」と言ってもらえてから、より言葉を大切に扱おうと思った。そんなタイミングで文学フリマに訪れられたことは幸福だったように思う。購入した本は、今大切に読んでいる途中。
  • 文学フリマ富士フイルムのおじさんと意気投合して、お互いにガッツポーズをしてからお別れした。いいコミュニケーションだった。
  • 文学フリマの帰り、平和島駅まで歩いていたらフレンチブルドッグを1匹ずつかごに入れた自転車2台とすれ違った。高速で平行移動するフレンチブルドッグ
  • 復学過程の日記を書いている。いつか製本して表に出すかもしれない。
  • 安達茉莉子さんの「私の生活改善運動」を読了した。特に衣服編は身につまされる思いで読み切った。外見は内面の一番表面、とはよく言うけれど、本当にそう思う。ファッションは思想の一部であり、そのひとの哲学なんだろうと、実感としてわかる。かといって、私は私自身の哲学をファッションに反映できているかというと、経済的問題でまったく出来ていないからもどかしいし、普段着ている服に違和感がある。安達さんは生地を買い、自分でローブを作っていたけれど、それをできる環境も今の私は持ち合わせていない。でも、何年か前から、手編みのサマーニットが欲しいと思っているので、実践するために編み物を始めてみるのもいいのかもしれない。DIYは全くやったことがないから苦手意識があるだけで、やってみたら意外とできるのかもしれない。こういう小さな成長の種を見逃さないのも、生活改善運動の一種なのかもしれない。
  • 安達さんが、こういう素敵な服でイベントに出たら恰好がつくかもしれない、と思う場面で、くどうれいんさんのことを思った。くどうさんのお召し物はいつも格好良くて素敵。彼女が生活改善運動という言葉を知っているかは知らないが、表に見える部分には、服装にしても言葉にしても料理にしても、哲学が込められているようで、私の「私の生活改善運動」をする上で参考にしたいひとのひとりだ。