ある日のあるいはこの日の日記

 日常が遠く感じる。いつか過ぎ去ると分かっているのに、この瞬間が永遠なんじゃないかと錯覚してしまうような、そんな渦中にわたしはいる。

 「ひとは螺旋状に変化する」土門蘭さんの著書にでてきたこの言葉を、お守り代わりに胸の中にしまい込んでいる。しかし、今はそんな大切な言葉すら信じてあげられない。

 気分が高揚しているときは自分を疑い、気分が下がっているときは自分を責める日々。中庸な日なんてない。わたしは常に自分に疑いの目を向け続けないといけない。でも、一体いつまでこんなこと続けないといけないんだろうか。

 先の見えない日々に眩暈がする。