20231014

 最近、江國香織の短編「号泣する準備はできていた」を読んでいる。江國香織の小説にはたくさんの女性がでてくるけれど、私からすると、どの登場人物も貞操観念が狂っていて(世の中の女性ってこんなものなんですか)(多分私が潔癖すぎる)、読んでいて、うっ、と思うこともあるけれど、心情描写が見事で、感情に言葉を与えるとこんな形になるんだと感心する。特に「こまつま」が好き。デパートで背筋をしゃんと伸ばす自分と、そこそこに幸せな家庭を持つ自分の乖離。私は共感型読書をしてしまう癖があるけれど、江國香織の文章は共感を飛び越えて読者に分からせる強力な文章だと思う。

 

 勉強する毎日(毎日ではない)。なかなか体力が勉強したい内容の量や質に追いつかなくて、脳がショートして昏睡に近い睡眠を頻繁にしてしまう。id:danse さんのエントリ を読んで、自分の力量を適切に判断して、それに見合った量・質のするべきことを自分にあてがっていかないと、かえって効率は下がるし、私の場合体に障るから、その辺の見定めをうまくやって最大限の結果を残していきたいと思う。両親に復学に向けて気張りすぎと言われているし、今体調を崩しているし、見定めの訓練が必要だと思う。これができないと、復学しても体調崩して終わりになってしまう。

 

 10月13日、くどうれいんさんのエッセイの中でも一番好きな「うたうおばけ」の文庫化の日に、くどうれいんさんのホームページのキリ番を踏んだ。私がインターネットを始めたのは、Twitterが盛り上がってきた時くらいなので、個人ホームページの文化にはなじみがなくて、キリ番を踏んだ時には高揚感でどきどきした。しかし、キリ番を見ると文化が分からなくてもわくわくするものですね。スクリーンショットを撮って保存した。

 

 今年は暑すぎたせいでコスモスの開花が大分遅れた。待ちに待って、やっと近所のコスモス園に足を運んだ。キバナコスモスは満開、コスモスは6分咲きくらい?写真を撮るにはまあまあの密度でコスモスが咲いていて、待った甲斐があった。コスモスの写真は主役を見つけるのが難しくて、間延びした写真になりやすい。55-250mmのレンズをめいっぱいズームして、背景をぼかしながら写真を撮る。1年前に撮ったコスモスの写真よりかは上達したんじゃないかと思う。

 

 帰宅して家の金木犀の写真を撮る。ぽんぽんにふくらんだ金木犀の蕾が一気に開花して、辺りが甘い香りにつつまれていた。